第2章 銭湯クイズに参加してみた【ギャグハー】
「え? 何が? 結局、正解は何だったの?」
「…………。じゃあ、気を取り直して第2問いくよー?」
おそ松くんは、私の質問には答えずにクイズを進めた。
今度は一松くんが湯船に潜る。
おそ松くんが声を張り上げた。
「第2問! これは何?」
また、同じクイズだ。
やっぱりよく見えない。
「う〜ん、何だろ? ……ゴミ?」
「ぶくぶくぶくぶくぶくー!」
顔を出した一松くんが泡を吹きながら、倒れた。
「愛菜ちゃん! 何言ってるの!? 見えていないにしてもクイズの答えで『ゴミ』なんて解答あるわけないでしょ!? 一松兄さん、死んじゃうよっ?」
後ろにいたトド松くんが叫んだ。
「え? 何が?」
きょとんとする私。
「おお、神よ……でも、これはこれで悪くない……」
なぜか恍惚とした表情で一松くんは十四松くんに運ばれていった。
「お、おそ松兄さん! ボクもう怖いよ! このクイズやめたほうがよくない!?」
トド松くんが青ざめながら言う。
「そ、そうだよ! このままじゃ、僕たちの精神がもたないよっ!」
チョロ松くんも声を上げた。
「さすがにぼくもあんなこと言われたくないっす! さすがに!」
十四松くんがブルブルと震える。