第2章 銭湯クイズに参加してみた【ギャグハー】
そんなこんなで、私は無理矢理おそ松クイズに参加させられてしまった。
あ、もちろん、私は服を着たまま、デッキブラシも持ったままでの参加だ。
「それじゃあ、行ってみましょう!」
おそ松くんが叫ぶと、カラ松くんがザブンと湯船に飛び込み、頭まで潜った。
「第1問! これは何?」
おそ松くんが問題を出すと、何かが水面上に出てきた。
「?」
意味が分からず、私は黙り込む。
「よ〜く、見てください!」
「はぁ」
「そろそろ、息がもちません! 解答を!」
私は目を凝らした。
良く分からない。
「ごめん、おそ松くん。この距離じゃ、小さすぎて何なのかよく見えないよ」
私が答えた途端、
「へぶぁっごぼぼーっ!」
潜っていたはずのカラ松くんが白目になって、水面に浮かんできた。
「うぁッ! カラ松兄さ〜ん!」
慌てて十四松くんが駆け寄る。
「はっ! カラ松兄さん、ショックで死んでる……!」
十四松くんが大袈裟に口を押さえた。
おそ松くんが、若干引いたように私を見る。
「愛菜ちゃん……男の心を見事に打ち砕くようなこと言うね。『小さすぎて見えない』だなんて……」