第2章 銭湯クイズに参加してみた【ギャグハー】
「いや、ここで負けるわけにはいかないっ! 次が最後の一問! 何が何でも愛菜ちゃんに当ててもらうっ! 勝負だ!」
おそ松くんが決意に満ちた表情で叫ぶと、5人が同時に湯船に潜った。
「第3問! これは何?」
問題を叫ぶとおそ松くんもマイクを投げ捨てて湯船に飛び込んだ。
やがて、水面上に何かが現れた。
1、2、3、4、5、6……。
私はよく見えない何かを数えた。6つあるようだ。
数は分かるけど、距離がありすぎて、何なのかは見えない。
「えーっと……あ、6本のつまようじ?」
「「「「「「ぐげっべきょごっぼぼぼぼー!」」」」」」
6人が同時に血反吐を吐きながら、倒れた。水面が真っ赤に染まる。
私は溜息をついた。
「もうっ! で、結局何なの? 遠すぎて全然見えなかったんだけど!」
6人は意識を失ったまま、ピクピクと痙攣して動かない。
「もうっ! 全然意味わかんない! 掃除の続きしよーっと」
私は6人を置いて再び掃除を始めたのだった――。
おそ松くんたちがクイズで何を出していたのかは、ご想像にお任せします……。
おそまつ!
―END―