第9章 かんじて♡サマー仮面【カラ松】
そんなこんなでブラザーたちを海に流し、オレたちはようやく流刑の恐怖から解放された。
「やっと二人きりになれたね、カラ松くん」
愛菜ちゃんがオレの腕に抱きついてきた。
ドクンと心臓が鳴る。
「ハ、ハニー、オレは何もあそこまでしてくれとは言ってないぞ? ブラザーたちにあんな姿を見せるなんて……マ、マイナス100000サマー!」
鳴り止まない胸の鼓動を隠すように慌てて言うと、愛菜ちゃんはいたずらっぽく笑ってオレの顔を覗き込んできた。
「ふーん? カラ松くんってば、もしかして、妬いたの?」
「い、いやっ、そのっ!」
否が応でも目に入る胸の谷間と白い太腿。オレは目を逸らした。
妬いた、なんてもんじゃない。
オレの名を呼びながら、水着に手を入れて弄る愛菜ちゃん。
岩の影から見ていたら、正直、今すぐにでも飛び出して無茶苦茶に犯してやりたいという衝動に何度も襲われた。
思い出すだけで下半身も胸の奥も熱を持つ。愛菜ちゃんのあんな可愛い姿、オレだけで見たかった……。
「ごめんね。フリだけするつもりが、カラ松くんに本当に触られてる気分になっちゃって……」
言いながら、愛菜ちゃんは恥ずかしそうに自分のへその下あたりを手でくるくると撫でた。
「ここが……カラ松くんを欲しいって……」