第9章 かんじて♡サマー仮面【カラ松】
《カラ松side》
「さてと、ハニー。こいつらをどうする? 流刑か?」
オレは、目の前のもやしチンコ共を眺めた。
光に目が眩んで巨大な網にまんまと引っかかったブラザー5人。網の中で散々もがいたらしく、さらに絡まって団子状態になっている。オレの強力なサマーフラッシュを浴びたせいで、5人とも水着を通り越して素っ裸だ。
「くそっ! カラ松! お前ら、騙したな!」
全裸のおそ松が網の中でわめく。
「カラ松じゃあない。サマー仮面だ! フッ、すまないな、もやしチンコたち。大体、オレがいないからと言って、愛菜ちゃんがブラザーたちを誘うわけないだろ?」
「あれって、全部演技だったの!? 僕もう何も信じられないんだけど!?」
ツッコみながら涙目になる全裸のチョロ松。
オレの横で愛菜ちゃんはにっこりと笑った。
「ねぇ、カラ松くん。イカダだとすぐ戻ってきちゃうから、ジェットボートで流刑にするのはどうかな?」
「90000サマー! 名案だっ、ハニー!」
オレは指を鳴らす。
そう、夏なんてあっという間。いつまでも大人しく流刑になっているわけにはいかない。オレたちは、防御から一転、攻撃に打って出ることにしたのだ。
ブラザーたちをひきつけてくれ、とお願いしたのはオレ。快く引き受けてくれたハニーは、ハ○ウッド女優ばりの見事な演技を見せてくれた。ま、まあ、演技にしては少々やり過ぎなんじゃないかと思ったが……。