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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第9章 かんじて♡サマー仮面【カラ松】


続いて現れるチョロ松。
「そうそう。ビーチ近辺のラブホも、家に帰る途中にあるラブホも、トト子ちゃんが全部ぶっ潰したからね」


「はぁっ!? トト子ちゃんが!?」


声を上げると、トド松がスマホ片手にニコニコとオレの肩を叩いた。


「トト子ちゃんに『ビーチで散々イチャイチャしたカップルは、帰りにラブホに寄って、さらにイチャイチャするんだろうなぁ』って言ってみたんだ〜。そしたら、面白いことになって。ねっ? 一松兄さん?」


「さすがおれたちのトト子ちゃん……ご丁寧にもロケットランチャーと爆弾引っさげて、全部潰して回ってくれたよ……ラブホ全滅、ご愁傷様……ヒヒヒッ……」
音もなく現れた一松が不気味に笑う。


くっ! 先手を打たれたか……。エイトシャットアウツ! 愛菜ちゃんの家もダメ、ラブホもダメとなったら、どうすればいいんだ?


「カラ松く〜ん、どうしたのー?」
オレが来ないことに気付いて愛菜ちゃんが戻ってくる。


ブラザーたちは素早く姿を消した。


「あ、いや、何でもないんだ、ハニー」


「ねぇ、カラ松くん。向こうの岩場に行ってみない?」


岩場か……。確かに人は来ないが、ブラザーたちにはすぐ見つかりそうだ。


「こうなったら目には目を、歯には歯を、か……」


「カラ松くん、何をブツブツ言ってるの?」
ハニーが不思議そうに見上げる。


「いや、何でもない。岩場に行ってみようか」


オレは愛菜ちゃんの愛らしい手を取り、歩き出した。


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