• テキストサイズ

1から100まで

第1章 1




「数えたいんか、恵梨?しゃあないなー」

「ふふふ、じゃあいきますよー。



・・・羊が1匹、めぇ~。

・・・羊が2匹、めぇ~。

・・・羊が3匹、めぇ~」

「ちょ・・・ちょい待ち。恵梨・・・・・・今、何て言ったん?」

楽しそうに羊を数える恵梨を遮って、俺は思わず訊いてしまった。

「へ?何がですか?別に・・・普通に、羊を数えただけですよ?」

怪訝そうな口調で恵梨が答える。
俺は首を傾げながら、

「や、普通・・・・ではないと思うんやけど」

「どこが普通じゃないんですか?」

「恵梨、も一回羊を数えてくれん?」

「良いですよ?


・・・羊が1匹、めぇ~。

・・・羊が2匹、めぇ~」

「それや」

「はい?」

また俺が遮ると、恵梨は不思議そうに言った。
どう考えても、おかしいことが一つ。


/ 12ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp