• テキストサイズ

戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第13章 葵の巻―光秀中将-<R18>


私は口を固く引き結んで、光秀様に返答する事は出来なかった。

すると光秀様はおやおや、という表情をし、女房達に代わりに話しかけた。

「我が妻はご機嫌がよろしくないようだ。代わりにおまえたち、俺と話してくれ」

「かしこまりましたわ!」

女房達は憧れの君と話せて嬉しい、という様子を隠さない。

貴女達がうらやましいわ、私も光る君とお話ししてみたい。

でも、どうやってお話しすれば良いのか、わからない…



まだ幼い私達の間には、男と女の睦ごとはない。

父上に気を遣ってくださるのか、光秀様はまめにお越しくださる。

その都度、私は心が浮き立つけれど、光秀様からの言葉にどう返して良いかわからない。

誰も私の心をわかってくれない。

そのうち、光秀様は、私の事をこう思うようになってしまわれた。

『入内して中宮・皇后になりたかったので、臣下の俺と結婚されたのがお嫌なのだろう』

違う!違う!

光秀様と結婚出来て嬉しいの。

もっと光秀様とお話ししたい。

光秀様と触れあいたい。
/ 582ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp