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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第11章 源典侍の巻―幸村中将-<改訂>


ああ、こんな誘いめんどくさい。

「ったく、本当に迷惑だ!」

俺はうんざりした声で佐助少将に管をまく。

しかし俺はその時は知らなかったが、何故か佐助少将も興味を持って源典侍にちょっかいを出していたらしい。

佐助少将の場合は、源典侍がトシを忘れて色艶に励む珍しい動物として見ていただけだと後で聞いた。

佐助少将、何故おばばさまに手を出した?

後でこれを聞いたら、佐助少将はちょっと笑って言った。

「幸が興味を持ったおばばさまだから、俺も興味を持っただけさ」

俺が興味を持ったから佐助少将も興味を持ったって、佐助少将は俺の後を追いかけまわす変態か?

そう聞いたら、佐助少将はさすがに嫌な顔を向けて言った。

「どうしてそうなるんだ?俺が本気で幸を好きだったら、源典侍に手なんか出さずに直接幸を押し倒してるよ」

やめてくれ。



ある雨上がりの日、俺は温明殿(うんめいでん)の辺りで琵琶の音を聞いた。

見事なこの演奏は、源典侍の琵琶だな。
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