戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第55章 移りゆくとき ―明石の上&謙信源氏―<R18>
口元を覆っていた手を離すと、途端に漏れ出るいつもと違う獣のような私のみにくい声。
でも謙信様は嬉しそう。
「あぁ…いい…舞の生々しい声が耳に入ってくる…もっと聞かせなさい」
謙信様の指がうごめき私の中で暴れると、私のからだがびくりと一瞬震え、謙信様は「ここか」とその私が震えたところを集中的に狙い出す。
「…あっ…けん…しんさ、ま…そこは…」
「良いのだろう?ほら、達する姿を見せると良い」
謙信様の指の動きで私は更にみっともない声をあげ、それを聞く謙信様は満足そうな表情を浮かべる。
「…ぁつ…あぁ…」
私はあられもない声をあげ全身をふるふると震わせ、荒げた声を発してしまった。
「達したか…良いものを見たな。女人の達する姿は何度見ても飽きない」
謙信様の指が私から離れると体制を変えた謙信様が直接私の中へ入ってくる。
「ほぅ…達したばかりなのにおれが欲しいとまつわりつく…いいぞ」
ゆるやかに腰を動かす謙信様を見上げて、私は内心叫ぶ。
『欲しい、欲しい、欲しい』
謙信様、貴方の全てが本当は欲しい。
泣いてすがって都へ戻らず、ここにずっといていただきたい、と叫びたい。
貴方様の愛を私だけに注いで欲しい、そう言いたい。