戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第7章 若紫の巻―秀吉中将-
秀吉中将は女房から、舞姫が少女からおんなになった証を得たと聞き、こころがざわめき、いてもたってもいられなくなる。
そしてある夜。
乙女はとうとう、初めてのことを知る。
「今から、何をしても許してくれるか?」
「ん?う、ん…」
秀吉中将の言に、半分眠りにつきながら舞姫は答える。
そこからは、舞姫が知らない、未来へつなげる愛。
破瓜の血が流れる行為に、舞姫は何をされるのか、何をするのかと驚くばかり。
誰も触れた事のない、まだ固さの目立つ線の細い少女のからだ。
秀吉中将は、そんな怖がる舞姫を口説きながら、からだに自分の痕をつけ、感じるところを見付け、少女の中心にやがて自分自身を穿ち、二人のからだを揺らす。
二人に聞こえる音は、二人の接する間に起きる音と、ひっそりと小さくつく吐息。
秀吉中将は、舞姫には、
兄、を語りながら、
今、おとことして、
舞姫の全てをものにした。