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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第46章 ネタにするな! ―幸村中将&佐助少将―


佐助が俺に聞いてきた。

「何の事だ?」

「ああ、知らないか。俺達デキてるんじゃないかって女房達に噂されてるんだ」

「…誰と誰?」

「幸と俺」

「…はぁ?」

一瞬の間を置いて、俺は変な声を上げてしまった。

「俺達仲が良くて、しょっちゅうつるんでいるから、暇な女房達におかずにされているんだ」

「おかずって…身も蓋も無い言い方だな…」

俺は呆れて言う。

「女房の中には、暇すぎて俺達が主役の物語を書く女人まで出てきているんだ」

袖口に手を突っ込んだ佐助が取り出したのは、紐で閉じられた簡素な作りの本。

簡素なそれを渡され、ぱらりとめくり、俺は驚いて震えてしまった。

「な、な、何だ、これ!?どうして俺と佐助がいちゃいちゃしなきゃいけないんだ!」

そう、俺と佐助が全裸でうふんあはんしている本を作る女人がいて、それを喜んで見る女人も大勢いるのを今、初めて知った。

「そういう嗜好が好きな女人が多くいるのか…って、だからってどうしてそれが俺達になるんだよ」

「そりゃ、俺達くらいしかちょうど良い頃合いのおとこが側にいないからだよ。おまけに俺達、見た目も良いから、女人達からするとネタにしやすいらしいよ」
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