• テキストサイズ

戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第40章 陽を歩く、闇を揺蕩う ―光秀中将&秀吉少将―


「そうだな…ではこれで確認は出来ぬか?」

思い出した中から、これは、と思う方法を伝える。

「成程。それでは早速それで調べよう。助かった、ありがとな、光秀中将」

人たらしの異名を持つ人懐こい笑顔を見せて、秀吉は足早に去る。

あの笑顔は何回見ても良い。

陽の中を歩く者が持つ笑顔だと俺は思う。

「光秀中将」

去ったはずの秀吉が、苦い顔をして戻ってきた。

「どうした?」

「忘れてた。おまえ、また帝からやっかいな案件、請け負ってるだろう?」

「ほう、どこでそれを知ったのやら」

地獄耳か、秀吉のやつめんどくさいな、と思いながら、俺は肩をすくめる。

「全く、何度言ったらわかるんだ?おまえ一人で陰を歩くなと言っただろう?俺も手伝わせろ。一人より二人のほうが早く終えるだろう?」

秀吉は大きくため息をつきながら、俺の事はわかってると言わんばかりな態度を取る。

やっかいな案件だからこそ、俺一人で片付けるのが良いのだ。

そう言っているのに、秀吉は俺のちからになりたいと言ってくる。

そのおせっかい、嬉しいが、うっとおしい時もある。

そうしたら、こうして諦めさせてやろう。
/ 582ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp