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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第40章 陽を歩く、闇を揺蕩う ―光秀中将&秀吉少将―


全く、あいつをからかうのは面白い。

勝手な周囲の誤解から、俺とあいつが恋仲と思われている。

俺は全く、あいつと恋仲だろうが何だろうが気にはしていないし、むしろそんな噂を耳にしてはにやりと笑って肯定も否定もするつもりはない。

反対にそれを気にしているのはあいつのほうだ。

おんなに声を掛けられなくなるのと、相手にしてもらえなくなるのを危惧している。

俺と恋仲と思われるくらいで、おんなから相手にしてもらえなくなる訳ないだろう?

むしろ面白がって、声を掛けられたおんなたちは相手になるだろう。

真剣にそれを考えているあいつは本当におもしろい。

「光秀中将!」

早速あいつが声を掛けてきたから、さて、どう、からかってやろう。

「どうした、秀吉少将」

真剣な表情をした秀吉が俺のそばに来るが、その手には何やら巻き物を握っている。

「ここの、この件数が本当にこの数字で良いのか、確認する方法はないだろうか?」

おや、思っていたのと違って、真面目に仕事の話しか。

まぁ、仕事の話しもしないと、からかってばかりではいかぬな。

俺は書類を一緒に覗き込み、秀吉の質問に対し、最善の策は無いか思い出す。
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