戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第37章 浮舟の巻―信長ノ宮と秀吉ノ君-<R18>
秀吉が舞の中に入り二人の動きが一緒になると、舞は秀吉にしっかり掴まり昇り詰める感覚に一人で必死に流されまいとしていた。
「達するなら達しなさい…」
秀吉から言われ、ぎりぎりまできていたその絶頂への階段を駆け上がり、舞は秀吉を強く咥えこみ締め付けた。
「あ…締め、つけ、る、な…くっ…」
秀吉は舞が達すると、自分も腰を更に動かし達する。
「あっ…ひで、よし、さま…あつい、の…が…」
秀吉の放った欲は舞の体内へ進むが、懐胎出来るかどうかは今はまだわからない…
「舞…おまえはこれからも俺と共に生きろよ?」
「はい、秀吉様」
素直に舞は返事をし、更に言葉を続けた。
「私はつい最近まで自分というものを忘れて、夢の浮橋を揺蕩っていたように思います。美しい妖に惹き付けられ命を落としそうになりましたが、助けていただきこのように生きる事が出来ました。もう秀吉様にはお会い出来ないと思っておりましたが、またこうして愛してくださる立場にまでしてくださり、私は本当に幸せです。これからは秀吉様にお仕えして、いつかこの手に秀吉様のお子を抱ければ良いのですけれども…」
秀吉は軽く笑い、舞を力いっぱい抱き締める。
「そうだな。俺もおまえとの間に子はたくさん欲しい。だからおまえをもっと愛するとしよう」
秀吉はそう言って、舞を組み敷き、愛する動作へと手を動かしていった。
浮舟のようにゆらゆらしていた舞の心は秀吉の許へ係留し、二人はいつまでも愛を確かめあうのだった。
〈浮舟の巻 終〉