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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第33章 八ノ宮中君の巻―家康ノ宮と三成ノ君-<R18>


一人でうろたえていたら外が騒がしくなり、家康様がお越しになられたようで、私は居住まいを更に直し、女房も来て髪の毛や衣装を直してくれたわ。

そしてお待ちしていると、家康様が御簾をからげてお座りになる。

「舞姫…とうとう、都へ来てくれたね」

「はい…家康様…早くお目にかかりとうございました」

やっぱり恥ずかしくて俯きかげんにお返事を差し上げると、家康様は立ち上がり私のすぐ側へ来て抱き締めてくださる。

「俺も早く会いたかった…これからは毎日会えると思うと嬉しいよ」

「私も…です…」

家康様に寄りそうと、家康様はますます私をきつく抱き締められる。

「…三成はもう大君と一緒なのか?」

「ええ。ご一緒に西のお部屋へ入られましたわ」

家康様のご質問にお答えすると、家康様は少し腕をゆるめられて私の顔をご覧になり、私の後頭部に手を添えられると、私を横になさった。

「こっちも再会しよう」

家康様の手が私の頬に触れ、撫でられる。

「宇治で会ってから、狂おしいくらい会いたくてならなかった」

「私もお会いしたかったです」

頬に触れる家康様の手に、そっと私も手を添えると、家康様は私の手を取り口付けされる。

「舞…もっと俺のものになって…」
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