戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第33章 八ノ宮中君の巻―家康ノ宮と三成ノ君-<R18>
俺は三成にほぼ命令という形で話しをする。
「舞を宇治から都へ移したい。おまえも大君を移したいと聞いているから、舞も一緒に移れるように手配して欲しい」
三成は笑みを浮かべて頷く。
「かしこまりました。家康様も中君様とうまくまとまり、ようございました」
「ああ、おまえが手配してくれなかったら、会う事すら出来なかったからな」
俺は鷹揚に礼を述べ、再度聞く。
「宇治から移すのにどれくらいかかりそうだ?」
「これから家を探して手を入れますのですぐには…早急に探させますが」
「よろしく頼む」
「かしこまりました」
俺は三成が下がると、舞へ三成が都で家を探す算段をつける文を書く。
宇治は遠く、俺がしょっちゅう行かれる道中ではない。
早く、都へ来て、俺の側に来て欲しい…
しばらくして三成が俺の許へやって来て知らせる。
「近くにちょうど良い空き家がございまして、大君と舞様がお住まいになれるよう、手を入れ始めました」
「そうか。この近くなら行きやすい。よく見付けたな」