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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第29章 紫の巻―義元中将-<R18>


「こんなに舞は俺を気持ち良さそうに呑みこんで…厭らしい子だね…でもそんなところが本当に愛らしい…」

義元様は私の悦ぶ場所を攻めてきて、私は更に声高な嬌声をあげる。

もうすぐ高み、というところで、義元様は熱を私から離されてしまった。

「ん…義元様…どうして…?ねぇ、義元様…欲しいの…」

私は中途半端なところで置き去りにされ、身悶えしておねだりするけれど、義元様は美しい笑みを浮かべておっしゃった。

「舞、悪い子だ…集中していないね…俺にはわかるよ…何を考えているのか言いなさい」

どうして、そんな事がわかるのかしら。

私は結局気持ちよさに負けて、よがっていたのに。

私はからだの熱を持て余して、恥ずかしかったけれど、考えていた事を言う事になる。

「朝顔様…どうして義元様と直接お声を交わされたのか気になってるの…」

義元様は私を見下したまま目を瞬かせ、そしてくすくすと笑い出した。

「ああ、そんな事を気にしてたんだ。朝顔についてはもう全く気にしなくて良いのに」

「簡単に気にしない訳にはゆきません。だって義元様がいっときは執着されたかたですもの。私はどうして直接お言葉を義元様に交わされたか、気になってしかたありません」

私は少し口をとがらせて横を向くと、義元様は片手を私の頬にあて、正面を向かせる。

「朝顔は愛や恋を俺と交わさない変わりに、俺と友になったんだ。友なら男女は関係無い。だから俺と直接話しただけだよ。それにおとこを引き入れないという事は、あのままだと没落するだけだからね。だから俺という援助者が必要だから、朝顔としては直接俺と話さざるを得なくなっているって訳だ」
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