第29章 紫の巻―義元中将－＜R18＞

朝顔様との仲を疑っていた私に、義元様は「振られた」とお話しくださった。

朝顔様ご本人から、愛憎の中に自分が組み込まれていくのが嫌だとおっしゃられたそう。

本当にそんな事が出来るなら、私もそうしたいものだわ。

義元様が他の女人のところへ行かれる都度、私の心はきしんでいるんだもの。

「俺が一番愛しているのは、舞、貴女なんだ。だから安心して過ごしなさい」

そう言って義元様は、私のからだへ手を伸ばし、知っている私の敏感な部分に触れてゆく。

「あ…ん、そこ…は…」

私は触れられ、すぐ感じ、義元様は嬉しそうに私へ愛撫を加えてゆかれる。

「ああ、やっぱりここに触れられるのが好きなんだね…こっちは？」

片手で乳房を揉みしだき、もう片手で私の中心へ触れ、割れ目へ指を走らせる。

「こんなにすぐに濡れて…本当に舞は感じやすくて可愛い…ちょっと触れただけでもう蕩けて…ぞくぞくするね…」

義元様に少し触られただけで感じてしまう私は、厭らしいのかしら。でもそんな私を義元様は反対に喜ばれて、私の中へ義元様のものを挿し込んでこられる。

「あ…おく…当たるの…イイ…よしもと…さま…」

私が挿しこまれた義元様の熱に喘ぐと、義元様が腰をゆったりと動かされる。

動かされると義元様の熱が入ったり出たりを繰り返し、その部分が恥ずかしい音をたて、義元様を私の中が嬉しそうに受け入れる。