戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第27章 六条御息所の巻―蘭丸中将-<R18>
俺の掻き鳴らす和琴の音に、他の楽器が合わさり、重厚な楽の音が邸に広がる。
曲が終わると誰かが催馬楽を唄い出すが、なかなか低音の渋い良い声だ。
俺の近くに居る女房達がうっとりと聞き惚れているのがわかる。
俺の声は残念ながら渋く無く、むしろ高音の甲高い声に近く、歌を唄うのは好きではない。
夜も更けて、少しずつ貴族の姿が消えてゆく。
帰ったんじゃなく、女房相手に一夜のお楽しみを過ごすのさ。
俺はやはり女房ではなく、御息所を相手にしたいところだが、さすがに初めて訪問していきなり御息所は落とせないから、とりあえず御息所に身近く仕えている中将の君を相手にする事にする。
「中将の君、見付けた」
俺は彼女を探した振りをして、中将の君の着物の裾を押さえる。
「まぁ、蘭丸中将様…お戯れはいけませんわ」
艶な雰囲気を纏わせたまま中将の君は答えるが、俺と一夜を過ごす気はしっかりあるような気配を感じるんだよね。
「そんな事言って、俺の事…嫌い?」
俺の作った優しい笑顔に中将の君は、暗い中でもはっきりわかる程赤くなっていた。
俺は中将の君の腰を引き寄せて抱き締め、そのままそっと横たえる。
下袴の紐を解き、彼女の豊満なからだを見て、一気におとこの野望が燃え上がる。
女房でも一流のオンナはからだも良いオンナ、だね。