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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第23章 女三ノ宮の巻―信玄中将-<R18>


信玄中将がその声の先を見ると、確かに美しい、見た目は人形のような美貌の姫が居た。

「舞姫?」

信玄中将が声を掛けると、問われた姫は頷いて言った。

「そうよ、私が舞です。貴方が信玄中将様?
思った以上におっさんねぇ。
もっと若いおとこと結婚したいって言ったのに、ほんとおとうさまって女心がわかってないノータリンなんだから!
ああ、嫌になっちゃう。
こんなもう屹たなさそうなおっさんと寝るなんてさ!!」

信玄中将は舞から取り上げた檜扇をぼとりと落とした。

「えーと、貴女は、その…?」

信玄中将は驚いて、声を出せないまま、ようように絞り出して再度舞に問う。

「だから舞って言ってるでしょ。
もう、おっさんだから耳も遠いのね」

俺は天下の光源氏なのだが…光る君も舞の前では、おっさん扱いされている…とんでもない姫が輿入れしてきたものだ…

信玄中将は本気で頭を抱える。

-兄の朱雀帝は、姫がこんなじゃじゃ馬だなんて一言も言わなかった!

-朱雀帝に騙されたのか、俺は!

「ねぇ、信玄様、喉乾いたんだけど?酒持って来て」

「今、酒と言いましたか、舞?」

「そうに決まってるでしょ、私いつも酒飲んでから寝るの。
早く一杯やりたいから用意して」

信玄中将は、このとんでもない姫を呆然として見つめるだけだった。
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