戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第23章 女三ノ宮の巻―信玄中将-<R18>
彼女は女三ノ宮、名前は舞。
現帝、朱雀帝の三番目の姫様で、俺の婚約者。
え?年齢が違いすぎるって?そんなの気にする事ではないだろう?
何せこの時代、内親王を妻に出来るのは、家柄の良い貴族や大臣まで昇った貴族。
とにかく家柄が大切だから、年齢なんて関係ないのさ。
そうだな、舞はきっと、俺がだいぶ年上だから嫌だって駄々をこねてるかもしれないな。
でも姫にはそんなのは許されないのだから、おとなしく父帝の決めた俺と結婚しなさい。
そして、女三ノ宮こと舞は降嫁し、信玄中将の邸へ到着する。
信玄中将は牛車から舞を横抱きしておろし、そのまま寝殿に作られた寝所へ連れて行く。
舞の顔は檜扇で隠されていてよく見えない。
信玄中将は美しいと評判の舞の顔を早く見て、それから愛したい、のだ。
褥へ下した舞の檜扇を、信玄中将は取り上げる。
「あっ、何、するの!」
内親王にしては蓮っ葉な声が飛んできた。