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戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉

第1章 夕顔の巻-政宗中将-<R18>


「…それは…でも、他のかたからすれば政宗は憎い女人の子なんでしょう?
そして母更衣様は、その、他のかたの嫉妬でお亡くなりになったのでしょう?
貴方が大切だからと言っても、他のかたもさぞお嫌だったのではないかしら…」

政宗中将はその言葉に、青い瞳を細めてにんまりと笑む。

「普通はそうだろ?しかしだな、父帝は母更衣以外のかたの感情を一切考えてないんだ」

「それは…他のおんなぎみがお気の毒では…」

舞は唖然とする。

政宗中将は肩をすくめる仕草をする。

「そうだろ?まぁとにかく、そんな状況で俺は育ったんだ。男として成長するにつれ、これだけ見た目も良く、書や歌に舞も完璧で、光る君と呼ばれるようになるんだが…」

「…どこが光る君なのかしらね?」

くすっと舞は茶化す。

政宗中将は舞の態度に、青い瞳を輝かせる。

「言ったな!」

がばっと舞を抱き締め、耳や首筋に唇を這わす。

「あ…んっ」

途端に舞の口から甘い吐息が漏れ、その声に政宗中将のからだはまたうずくが、抑えて続きを話す。

「ふっ…続きは後でな…とにかく、俺はやがて元服(げんぷく)し、添伏(そいぶし)として、左大臣の姫が決まった」

甘い声をあげた表情を引き締め、その事は知っているらしく、舞は頷く。
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