戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第15章 空蝉の巻―信長中将-<R18>
娘は確かに快感を覚え、嬌声をあげて俺の指で果てる。
そして俺はわざと舞に聞かせるように、娘に甘い言葉を囁き、娘と交わる。
娘のからだは大味で、だから俺は契りやすかった。
生娘のはずがやすやすと俺を呑みこんだ蜜壺は、てらてらと卑猥にぬめり、俺の動きに合わせ、淫靡な音を立て俺をもっともっとと煽るように俺自身を奥へ引き込む。
やがて絶頂をお互い迎えると、俺の欲を最後まで絞りとった娘はようやく俺を開放し、くたりと全身のちからを抜け、俺にもたれきった。
偽物の愛でもそんな娘の姿は愛おしく思える。
俺は娘にそめそめと優しい言葉を掛け、小君を通して文を送ると偽りの愛を伝える。
娘は俺の偽りを一途に受け止め、俺の次の逢瀬をこころ待ちにすると言う。
舞、見るが良い。
貴様の生贄を確かに俺は犯してやった。
貴様が俺から逃げるから、俺は貴様が差し出した娘を相手にするしかなかった。
否、貴様を追えば良かったのか?
貴様は俺を拒み続け、だから、俺は貴様を追いかけても何も残らぬだろう?
俺は貴様の代わりに残された、舞が掛けていた小袿を持ち帰る。
そして、俺は舞に歌を詠む。
そう。契った娘ではなく、抜け殻の舞へ歌うのだ。
娘に送ったら、貴様はさこそは、と俺が多情だと攻める口実を設けるであろう?