戦国源氏物語-イケメン戦国と源氏物語の融合-〈改訂中〉
第15章 空蝉の巻―信長中将-<R18>
そして舞は、はっきりと意識を覚醒させ、この香が誰のものであるか気付く。
隣で眠る西の対の娘は健やかな寝息をたてていた。
起こしている間に自分がまた捕らえられる。
おんなは娘を生贄にし、自らは這ってその場を逃げ出したのだった。
信長中将は舞が眠る帳台に辿り着く。
そして眠るおんなの衣を押しやって寄り添うと、何とは無しに柄が大きく、そのからだに触れ気が付く。
違う、舞ではない、これは先程覗き見した、西の対の娘だ。
起こしてしまい、誰、と怯える娘に『貴様は人違い』と言えば、この娘をかえって傷つける。
ええい、ままよ、信長中将はそのままその娘を抱く事に、した。
「驚いたか?無理はない。何度か片違えでここに参ったが覚えているであろう?」
信長中将の言葉に、思い当たる人物の名前にたどりつき、娘はこくりと息を呑んだ。
信長中将の指は娘の肩から背へ這い、腰のあたりを撫で、また横腹から上にのぼり、豊かな胸乳へ辿りつく。
「俺がどうしてここにいるか?こうしている事が何を意味しているかわかるだろう?」
赤い瞳が強く輝き、その瞳に囚われた娘はようように返事を一言する。
「…はい」
信長中将は豊満な胸乳に顔を埋め、娘は小さく恥ずかしそうに顔を背けた。