第13章 葵の巻―光秀中将－＜R18＞

「み…つひで…さま…っ、もっと…触れて、ください…っ」

つい、はしたなくおねだりをしてしまったわ。

光秀様は私の言葉を受け取り、甘くおっしゃる。

「ああ、良いだろう。ほら、どうだ…」

光秀様の細い指が私の熱の中に入ってゆく。

厭らしい水音をたてて、光秀様の指が私の中をかき回す。

「ああ…っ、そこはっ…」

とてつもなく気持ちの良いところを、光秀様の指は攻め立てる。

おかしい、からだが、へん…

へん、と思っていたら、からだの中がきゅうっと締まる感じがして、その後解放感とからだ全体がどきどきするような、初めての感覚が、起きたの。

「…は、あっ…」

大きくため息を漏らすと、光秀様は私の中から指を抜いておっしゃった。

「…達したか…どうだ、気分は？」

「…達した…？よく、わかりませんけれど…とても気持ちが良かったです…」

私はどんな顔をしていたのかしら？

光秀様は私の顔を見て、息を飲み、また濃厚な口付けをくださったわ。

「なんて顔だ…他のおとこには絶対見せたくないな…」

光秀様は呟かれ、私をきつく抱き締められる…