第2章 第1章 旅立ちまで
宝晶、それはこの国に伝わる古代の燃料。
その火力は強く、現代の科学でもそれは実現出来ないほど。
しかしそれは古代にて使い尽くしたと思われていた。
理由は至極簡単。
どれだけ探しても見つかることは無かったからだ。
人々は科学を発展させる片手間、宝晶を探し続けていた。
そして、見つけたのだ。
宝晶を、それを見つけることの出来る能力を持った人々を。
宝晶は書物に遺されていた通り、
光を好き通すほどの透明度を持ちながら自ら光を発するほどのエネルギーを内部に貯蔵しているこの世のものとは思えないほどの物だった。
人間はそれを使い、新たな時代を築いた。
それは古代から封印されている古代生物の復活を用いたものだった。
古代生物は宝晶をエネルギーとし、それを糧に子孫を創り、自らも成長する。
つまり、古代生物を維持するために宝晶は必要不可欠なものなのだ。