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イケメン戦国 「めぐり逢い」

第26章 相談


秀吉は教える。

「葉月って上杉の手の者じゃないかって疑っていた娘の事か?」

「ああ」

「三成は否定するが、葉月を気にしているのがわかった」

「本人は否定しているけれど、でも娘を気にしている?どういう事だ?」

眉をひそめる政宗に、こいつもこの件について足を突っこんだな、と思いながら秀吉は話す。

「先日の軍議の時、俺の御殿で、木刀振り回してた葉月の姿を見た、と三成が言っていただろう?
他にもどうも、井戸で水汲みに難儀する葉月を手伝ったらしいんだ」

「難儀してたら水汲みくらい手伝うんじゃないか?
…いや、待て。
三成に限って言えば、すぐ横で困っているおんながいても気付かないか」

政宗は顎に親指を当てて、ふぅむと軽くうなる。

「政宗の言う通りだ。
葉月から三成が水汲みを手伝ってくれた、と聞いた時、俺は心底驚いた」

「そ、そんなに驚く事かな…」

舞が若干引きながら言う。

「それが、三成に限って言えば驚くことなんだ」

秀吉が真剣に言う。
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