第192章 三成と再会
姉と聞いて三成は以前見たスマホを思い出す。
「あぁ…舞様の持ち帰られたすまほとやらに、葉月さんと姉上が写られてましたね」
「あれ、見ました?」
思い出してくすくす笑う葉月に、三成も笑う。
「あれは本当に驚きました。未来はずいぶん便利な時代になっているようですね」
「はい、500年も経つとずいぶん変わってます」
そこへ富弥も話し掛ける。
「ぼーるぺんにはびっくりしたな」
「富弥さん」
ようやく葉月は富弥の存在に気付き、そして彼も戻るために関わっていた事を思い出す。
「富弥さんにもお手伝いしてもらったっけ。同じ顔した未来の富谷さんと」
「おう、あの顔には驚いたぜ。そういや、今の葉月みたいな妙な恰好していたな」
そこで初めて三成は葉月のジャージ姿に気付く。
「そういえば…葉月さんは不思議な恰好をしてますね」
「未来の作業着みたいなものですよ。動きやすいです」
座っているので全身は見えないが、確かに先程の再会の時も着物のように前がはだけず、作業をしやすいというのは本当のようだった。
「ふぅーむ、未来ではそういう服装なのですね…」