• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第26章 相談


「…何の悪巧みだよ?」

廊下から突然の声。

「その声は政宗?」

舞が驚いて問う。

「おう、二人の話し、丸聞こえ」

政宗が襖をからりと開けて、舞と秀吉の前に姿を見せた。

焦げ茶のさらりとした髪。

どこまでも澄んだ紺碧色の瞳。

長身に二本差しの刀がいかにも武士といった姿で、男の秀吉すら惚れ惚れする姿だ。

「んで?三成がどうしたって?」

ニヤッと笑いながら、秀吉の横に腰を下ろす。

舞は手早くお茶を淹れ、政宗に出す。

「ありがとな、舞」

礼を言って、政宗は一口お茶をすすり、舞は一瞬緊張する。

政宗はお茶の淹れ方を舞に指南したことから、時々抜き打ちでやってきて、お茶の淹れ方がいい加減になってないか確認するのだ。

「ん、美味いな。お茶を淹れるの上手くなったな」

優しく微笑む政宗に、舞もほっとした笑顔を見せた。
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp