第24章 どう思う?
「私のような木刀振り回す乱暴おんな、どなたもお気に召すとは思えませんけれど」
苦笑しながら自分の行動を思い起こす。
しかし。
その後、驚く言葉が秀吉から発せられた。
「いや、それが」
一瞬言い淀んだ後、秀吉は言った。
「三成がおまえの事を気にいっているようなんだ」
「……は!?」
思わず大声が出てしまう。
「ど、ど、どういう、事です、か…?」
全く考えた事のない言葉が出てきて、葉月は動揺する。
その様子に、この娘は案外男慣れしてないのか、と思う秀吉。
「ん、まあ…そこにいないで、とりあえず中に入れ」
廊下にずっと座らせて話題することではないので、秀吉は自室に招き入れる。
「…し、失礼します」
葉月はそろそろと部屋に入って、襖のすぐそばでちょこんと座り込んだ。
「そうだな…三成をどういう人物だと思う?」
まずは、この娘が、三成をどう思ったか聞いてみる。