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イケメン戦国 「めぐり逢い」

第172章 母親の気持ち


しかし娘の態度からどうしても夢とも思えないし、姉娘も同様の事を言いだす始末。

姉妹で夢を見ているとも思えず、やはり、本当の事なのか。

娘の希望は受け入れてやりたいと思うものの、近場へ嫁入りするのではなく、時代を超えると言う。

つまり自分たちの目の前から姿を消して、そうしたら、もう、一生会えないのかとなるとどうしても受け入れる事は出来ない。

娘の幸せを思うものの、自分たちの事も考えると…



母親は授乳に戻った葉月の部屋へ行き、ドアをノックした。

「もう授乳は終わった?今、いいかしら?」

母の言葉に中からいいよ、と返事が有り、母親へ部屋へ入った。

授乳が終わり、成がにこにこして近寄ってきたので、抱き上げる。

やっぱりこんな可愛い子を手放したくない、と母親は思う。

「…昨夜の話しは本当なの?」

「…信じられないだろうけれど、本当だよ。おねえちゃんも同じ事、言ったでしょう」

どうせまた反対意見を言いにきたんでしょ、と言わんばかりにつっけんどんな態度を取る葉月に母親は静かに言う。

「反対とか賛成とかではなく、とりあえずちゃんと本当の事を知りたいのよ。葉月は戦国時代に行ったというけれど、じゃあ、どういう風にこちらに戻るまで生活をしていたの?」

葉月は母親の顔をようやく見ると、母がもう一度同じ事を言った。

「葉月が戦国時代でどう生きてきたのか、話しを聞かせてちょうだい」
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