• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第164章 富谷の夢


「おまえの事は葉月さんから聞いている」

俺が葉月さんから富弥の事を聞いている事を言うと、富弥はますます目を丸くする。

「え…葉月の事も知っているんですか?」

「ああ、葉月さんからおまえの事を聞いたくらいだからな。信じられなかったが、今、こうしておまえと話していると、信じるしかないと思えるよ」

「葉月は元気なんですか?子は無事に産まれているんですか?」

違う質問をしてくる富弥に、それでも俺は知っている限り答える。

「ああ、俺は話しを聞いただけだが、無事に産まれてずり這いをしているらしい」

「そうですかい…石田様が聞いたら喜びますよ」

一安心したような表情を浮かべた富弥は、そして続ける。

「あんたはどうして俺の前に居るんですか?」

「俺もわからない。ただ、ここのところ、おまえが夢に出てきていた。それを葉月さんに伝えたら、おまえの事を教えてもらった。おまえの事を聞いたら、直接おまえと話しが出来るようになった。それが事実だ」

俺は腕を組み、そして片腕を組むのを外し、富弥へ手のひらを上にして人差し指で差した。

「すると俺は、あんたの夢で話しているという事ですかい?俺もじゃあ夢を見ているって事ですかね」

「おまえの夢かどうかは俺にはわからない。葉月さんは俺はあんたの生まれ変わりじゃないかと言っているが」

「俺の生まれ変わりがあんたですか…」

突拍子もない発言に、さすがに富弥は驚いて言葉を失った。
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp