第160章 富谷に会う
「あ、今日か…」
弥生が、富谷からのメールで今夜なら時間取れる、と連絡が来ていたのに気付く。
急いで葉月へ連絡を取る。
「葉月、今良い?富谷くんが今日なら大丈夫、とメールくれたんだけど、急だけど今日で良いよね?」
弥生の連絡に、葉月は返事をする。
「ちょっと待って、私は良いけど、おかあさん達に成をお願いしなきゃならないから」
電話を切り、しばらくすると今度はメールで返事が届いた。
『成の事、頼みました。ただあまり長い時間は難しいけれど。どうすれば良い?』
弥生は急いで返事を打つ。
『終わったら急いで迎えに行くから、すぐ出られるように支度して待っていて』
『了解。お願いします』
葉月からの返事を確認し、富谷にOKの返事をする。
そして夕方になり、弥生が葉月を迎えに来て、車に乗り込む。
「おかあさん、成をお願いします。成、早く戻るから、おとなしくしててね」
「ほげっ」
母親に抱かれた成が返事をすると、弥生は車を発進させる。
「成ちゃん、たまにはママもお出掛けしたいんだって。今日はババがごはん食べさせてあげるから、いいこしようね」