• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第158章 離乳食


「ほげっほげっ」

「成、早く動けないからって怒らないでくれる?そのうち早く動けるようになるからさ」

「ほげぇ」

今すぐ早く動きたい、と言わんばかりに成は怒り、そのうち転がったほうが早い、ところんころん転がる。

「あ、ちょっと、どこ行くの?危ないよ!」

廊下に出て転がり、ガードが無ければ階段下へ落ちるところだった。

「ほげっ」

ガードに阻まれて動けないと怒る成を抱き上げ、葉月は教える。

「成、ここはこれ以上行かれないの。ほら、見える?階段なのね、ここ。これで通れないようにしておかないと、成が下に転がって下手すると死んじゃうからね、ここは通れないの」

「ほげ」

階段を見せられ、成は大人しくなったので、葉月はその場で成をおろすと、今度は抱っこしろと主張する。

「ほげほげ」

「ん?抱っこするの?眠くなったかな?」

抱き上げると、成は小さくあくびをしたので、揺すりながら部屋へ戻ると、だんだんと成の顔が眠そうになり、やがてすやすやと寝てしまった。

「今のうちに、と」

成を抱っこしたまま葉月は下へ降り、成をそっと居間で寝かせると、離乳食の仕込みや食事の支度等、台所仕事を始めた。
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp