第158章 離乳食
葉月は成と部屋に入ると座り、成を下ろし、自分の服をまくる。
「ほげっ」
成もそうすると母乳をくれるのがわかるのか、自分から葉月のひざにくっついてくる。
「はい、お待たせね」
成を抱き上げ、乳首を含ませると、嬉しそうな顔をして、成は吸い付きこくこくと飲む。
「よしよし、たくさんごはん食べて良い子だね」
成を褒めると母乳を吸いながら、成は葉月を見上げるが、その表情に葉月は驚く。
『わ…三成様にそっくりだ…今の表情…』
ミニ三成と言って良い顔立ちに、両親も相手の男性が相当顔立ちが良いのは認めていた。
「葉月に似ていないし、この頃のあかちゃんにしては、綺麗すぎるものねぇ」
「相手の男の顔は、相当良いらしいな。でも、頭の出来はわからんがな」
『頭もすごく良いんだからね』
葉月は何度も心の中で唱えた言葉を、また繰り返した。
しばらくしておなかがいっぱいになったのか、成は乳首から口を離した。
「おなかいっぱいになった?」
葉月が聞くと、満足そうに成が答える。
「ほげ」
「はい、ごちそうさま、だよ」