第157章 返事
富谷からメールの返事が届く。
内容は弥生のほぼ思った通りで、いつ空くかわからないから直前になってしまうけれど連絡します、といった体だった。
弥生は富谷に『了解』と返信し、葉月に伝える。
「やっぱりいつ空くかわからないから、直前になってしまうけれど連絡待ってて?」
「うん、わかった、ありがとう」
葉月も了解する。
その足元で成がころんころんと転がっているのを見て、弥生は思わず笑みを浮かべる。
「成はよく転がってるねぇ」
「そう、動けるのが楽しいみたいでずっと転がってる。この間、家具に頭ぶつけて泣いたんだよ」
弥生は成を抱っこするが、動けない、と嫌がる。
「ほげっ」
「あ、嫌がってる?」
「そう、抱っこされると動けないから嫌なの。成は動きたいんだよね」
「ほげ」
言われてそうだ、と返事をする成に、弥生はそっと下におろすとまた成は転がり、そのまま葉月の足元へ移動し、顔をあげてなにやら訴える。
「ほげほげほげ」
「あ、おむつだね。成、ちゃんと教えてくれて偉いね」