第151章 心を伝える
すると、信長はにやりとして、近くに寄っていた舞の腰をぐいと引き寄せた。
「信長…さま…っ」
舞は突然引き寄せられ、信長の膝の上に座らされる。
「信長様、この恰好は…」
舞は信長の膝の上に座らされた事に驚き、そして顔を赤くする。
「恰好?俺の膝の上に座っただけだろう?しかし貴様、顔が真っ赤だな」
にやりと言う信長の言に、舞は赤くなりつつ反論した。
「信長様が私の手を引っ張って、ここに座らせたのではないですか…」
舞は降りようとするが、腰に信長の腕がしっかり絡みついているので動けない。
「信長様、降りますから、腕を解いてください」
そう言うものの、信長は腕を離さない。
「離さぬ。このまま俺の相手をしろ」
信長の表情が突然優しくなり、舞の唇を片手でなぞる。
「…っ」
舞は驚きつつ、赤くなったまま、信長の指の動きを見ていた。
「この、唇」
信長の指が首に降り、そのまま舞の着物の袷にかかる。
「この、からだ」