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イケメン戦国 「めぐり逢い」

第143章 待ち合わせ


「そうなんだ?」

富谷がくすりと笑い、弥生は更に言ってしまった。

「そう。父も母も父親がわからないからって反対していたんだけどね、産まれたら自分の孫が一番可愛いって、母なんて勝手に大量にベビー服買ってきて、妹がげんなりしてる程」

「相手の人がわからない?」

富谷の困惑した言い方で弥生は運転しながらハッと気付くが、言ってしまった為、そのまま言う。

「そうなの。相手の人が誰か、妹が言わなくてね…でも相手の人は整った顔立ちの人みたいで、産まれたばかりの猿顔なのに、妙に綺麗な顔なんだよね」

「…そうなんだ…悪かったね、立ち入った事聞いてしまって」

一瞬間を置いて、富谷は弥生に謝った。

「いやいや、気にしないで。富谷くんには今回、助けてもらったから感謝してる」

そして店に着いて車を駐車場に停める。

「値段も安くて味も良いし、きっと気に入ってくれると思うよ」

富谷の言う通り、メニューの値段は高そうな外観に比べ、思った以上に安かった。

「送るから飲んで。先日の御礼だから」

弥生は勧めたが、弥生は運転で飲めないからと富谷はワインを飲むのを断り、それより料理はシェアしよう、とてきぱきお勧めの料理を注文してくれた。

「富谷くんて専門は何科なの?」

料理が来るまでの話しを、弥生は、富谷の仕事について聞いてみた。
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