第128章 戻る
「舞!佐助!」
名前を呼ばれ、その先を見ると政宗が驚いたように立っていた。
「政宗!」
舞は小走りで政宗の側へ寄り、佐助も少し遅れて政宗の前に姿を見せる。
「おい、無事に戻れたのか…」
感慨深そうに政宗は口を開き、気が付いたように言う。
「お、早く城の中へ。みんな、喜ぶぞ…って二人なのか?戻ってきたのは?」
「うん、葉月さんは事情があって、まだ戻れないの」
「事情?何だ?」
「とにかくみんなの前で話すよ」
「ああ、佐助も来い」
「はい」
政宗に佐助も声を掛けられ、三人で城の中へ行った。
「よく戻ったな、舞、佐助」
秀吉が声を掛ける。
安土城の広間で武将達と、舞と佐助が座していた。
「佐助、ようやった、褒めてつかわす」