第124章 3対1の密談
そして、葉月はおいしょと立ち上がる。
「そろそろ姉が帰ってくると思うので私、帰ります。
佐助さんがこちらにいらした事も言って、今後の事、相談してみます」
「今後の相談?」
舞が聞く。
「はい、とりあえずまずは、姉の持ってるパソコンを佐助さんに貸してもらえるか…佐助さん、ワームホールの計算に有ったほうが良いですよね?」
「うん、パソコン借りられたら非常に助かるよ」
話している最中に、葉月のスマホがブルブル震えて、誰かから電話が掛かってきた事を知らせる。
「あ、おねえちゃんだ」
葉月は電話に出て「どうしたの?」としばらく弥生と話す。
電話を切ると、葉月は言った。
「舞さん、ごめんなさい、佐助さんがこちらに来た事を伝えたら、今から姉がこちらに来ると言ってます。疲れてるところ申し訳ないのですが、一緒に良いですか?」
「うん、良いよ、じゃ、ちょっと着替えだけしてくるね」
弥生が軽自動車を運転して仕事先から戻ってき、話しが長くなるかもというので、夕食を兼ねて近くのファミレスに四人で行った。
「まずは猿飛くん、驚いたわ。親御さんがすごい探してたよ?」
ファミレスで席に着き、まず、弥生が第一声でジャージ姿の佐助に言い放った。