第116章 佐助、安土武将と語る
信長が問い、佐助は更に答える。
「俺は現代で研究をしていました。
ワームホール、つまり、どこかの時代へ飛ぶ、過去と現代をつなぎ合う事象を発生する時期を調べていました」
「その飛ぶ現象の事をわー、その、何とかと言うのか?」
秀吉の問いに佐助は頷く。
「ワームホールと言います。俺の研究では定期的にほぼ3か月…三月(みつき)毎に起きていました。それも舞さんを追い掛けるように、それは少しずつ移動していました」
「では舞はそれに掴まるのが決まっていたという事か?」
次は光秀が問う。
「その可能性は有ります。だから俺は知らせに来たのですが、すぐに動けず安土に来てみたら、二人が戻ってしまった後でした」
「定期的にそれが発生しているなら、また二人は戻って来られるのか?」
光秀の問いは続いた。
「その可能性は高いです。ただ、二人はワームホールの位置と日時を知らない。
だから、俺は次のワームホールが開いた時に現代に戻ります」
「どういう事だ…?」
政宗がまゆをひそめる。
「はい、現代に戻って二人に会い、二人の考えを聞いて、戻るなら更に次のホールの開いた時に一緒に戻ってきます。戻らないなら俺だけ戻ってきます」
「そんなにしょっちゅう、行き来が出来るのか?」