• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第102章 変化に気付く


「こんにちは、富弥さん、すごい人気ですね」

葉月が言うと、ああ、と少し照れたような表情で富弥は言う。

「甘味屋やってる若い男は珍しいみたいでな、何だか娘達が集まってるよ」

「ほほ。でもまんざらでもない表情ですね」

竹にも言われ、頭をぽりと、照れた富弥は搔く。

「そう言われたら何も返せませんや、ま、とにかくごゆっくり」

そう言い残し、注文の品の支度をしに中へ入って行った。

葉月は羊羹を口に入れ、首を傾げた。

「どうしたの、葉月?」

春に問われ、葉月は首を傾げたまま言う。

「この羊羹、味、変わってないですよね…?」

「え?今朝ちゃんと口にしたけれど、いつもと同じだよ?」

「…そうですか…うーん、なんだろ?」

首を傾げたまま、それでも羊羹を食べる葉月に、竹はふとある事に気付く。



食べ終えた二人は春と富弥に挨拶して、店を後にして御殿へ戻る。

その途中、竹は葉月に問う。

「葉月さん、月のもの、来てる?」
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp