• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第64章 お出迎え


三成が秀吉の御殿へ行くと、葉月が出迎えた。

「え…と、お…おかえりなさいませ」

恥ずかしがるもののきちんと頭を下げて出迎える姿に、三成は微笑ましく見る。

「ただいま戻りました、葉月さん」

頭を下げた葉月と、しゃがんで同じ目線になり、顔を上げた葉月の唇に、かすめるように三成は口付けをする。

「み…三成様…」

瞬間、赤くなって自分の口元を覆う葉月に、三成はくすくす笑う。

「愛しい葉月さんにいつでも触れたいのですよ」

「う…」

葉月は言葉が出ない。

やっと言い返した言葉も、抗議にはなってなかった。

「三成様…かっこよすぎて、困ります…」

「葉月さんは可愛すぎて、私も困りますね」

即、返され、ますます葉月は言葉に詰まった。



夕餉は二人で葉月の部屋で摂った。

竹に乞われて葉月が作った里芋の煮物が、三成には美味しく感じられる。

「そうですか、この煮物は葉月さんが作ったんですね」
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp