第62章 信長に話す
あっさりとした信長の言に、あっさりと二人の事が解決してしまい、むしろ三成のほうが驚いていた。
「よろしいのでしょうか…葉月さんが秀吉様の養女になる、という事で…」
「俺は構わないが葉月が驚くだろうな。それに…武家の娘として嫁ぐのであれば、竹から武家の行儀作法を教え込ませなければならないし…」
ふと、今朝の葉月の様子を思い出す。
やけに行儀作法を知っていたし、あの言い方…知りたいですよね、と確か言っていた…葉月は何を隠している?
政宗達も簡単に片付いた事に意外そうな表情を隠せなかったが、祝福してくれた。
「良かったな、三成」
政宗がぽん、と三成の肩を叩くと、光秀も笑みを浮かべて言う。
「あの娘と恋仲になるとはな。まぁ良かったな」
家康は辛辣そうに言い放つ。
「葉月が大変そうだな。でも俺には関係ないけど」