• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第62章 信長に話す


安土城にて軍議が終わったところで、下段に座る家臣達は先に広間を出た。

信長と中段に位置する秀吉達は残って、最後の確認を行いつつ、舞が用意したお茶と菓子を口にしていた。

「御館様、お願いがあるのですが」

軍議に関する話しが全て終わったところで、秀吉は姿勢を直しつつ、信長に願う。

「どうした?」

信長がいぶかし気に秀吉を見る。

「はっ、三成の事です」

隣に控える三成も姿勢を正し、手をつかえて信長へ頭を下げる。

「三成がどうした?」

「あの、例の上杉と名乗る娘の事です」

一瞬間を置いて、信長はああ、と思い出す。

「あの、上杉の名の割りに刀を持った事のない娘の事か」

「はい、あの時、御館様は、三成が気に入ってるならくれてやる、とおっしゃいました」

「確かに言ったな」

「はい、三成は確かにあの娘を気に入っており、二人は恋仲となっております。
ですので、娘の三成の御殿での生活を認めていただき、ゆくゆくは妻として認めていただきたいのですが」

「妻?側室ではないのか?ただの町娘であろう?」
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp