第57章 初めて(R18)
色気を含んだ声で囁かれ、葉月は恥ずかしくて横を向く。
「…そんな言い方されると…恥ずかしいです…」
三成はくすりと笑うと、すぐ真剣な声で告げる。
「動きます。痛かったら言ってください、と言いたいところですが…
私は実はもう余裕がないので、葉月さんが痛くても優しく出来ません…」
三成はそう言うと、途端に腰を激しく動かし始める。
「あ…く…っ」
激しい動きに痛みを覚える葉月。
しかし、三成は宣言した通り、優しく出来る限界だったらしい。
三成は葉月を気遣う余裕がないまま、腰を動かし打ち付けていく。
そのまま葉月は、三成という嵐に揉まれていく…
痛みに葉月は顔を歪め、それでも三成は葉月に溺れ、絶頂を求めて蠢く。
先程葉月が達したところへ擦りつけ、三成は葉月の奥へ自分の熱を貫いていく。
「あ、ああ…っ、み、つ…なり…さま…っ」
からだが震える、先程達した時と同じ感覚が再び起こり、葉月は叫ぶ。
そして、葉月は三成の熱を咥えたまま絶頂を迎え、同時に三成も葉月に自分の白い熱を放出する。
そのまま、三成は葉月の上に倒れるように抱き締め、何度も口付けする。
「ああ…葉月さん、絶対に離しませんよ…」
息も絶え絶えながら葉月は、そっと三成の背中に腕を回す。
「…離さない、で、ください、ね…」
葉月がやっとの思いで甘く発したその言葉に目を見張る三成。
そして葉月は蕩けた表情のまま、三成の欲っする言葉を伝える。
「三成様…好き、です…」
つながり、愛を注ぎ込まれ、自分の心が三成に向いているのに気付く葉月。
「私も、愛してますよ」
三成も優しく、甘く微笑み、二人は何度も記憶が無くなる迄、口付けしあった…