第55章 抱かれる(R18)
唇を離すと、そのまま、三成は葉月を横抱きにして褥へ運び、葉月にそのまま覆いかぶさった。
「み、みつなり、さま…なに、を…」
両手でやんわりと三成を押さえ、抵抗する葉月に三成は言う。
「ごめんなさい、止められない。貴女が今すぐ欲しい。誰にも渡さない」
紫の瞳に熱情が走る。
それ以上の言葉を発せないように、三成は唇で唇を塞ぐ。
「ん…ん…」
三成の手が葉月の夜着を暴いてゆく。
暴いて現れる、まだ、男を知らない葉月のからだは白く、ほのかに熱を持ち、三成を待っていたように思える。
触れた柔らかな肌に三成はこくりとのどを鳴らし、首筋に唇を這わせていく。
「あ…ふ、ぁ…」
「柔らかい、綺麗な肌ですね…それに甘い…たまらない、です…」
甘さを含んだ声で三成が言うと、それだけで葉月の肌が熱を帯びてゆく。
「そ…そんな、こと、言われても…っ」
三成は葉月のからだを撫であげ、片手を胸のふくらみへゆっくりと触れる。
「…は…あ…っ」
漏れ出る葉月の吐息も、誘うように甘く感じられる。
「貴女の吐息も私を誘う…」
三成が切な気な声で葉月に言う。
愛撫に喘ぎ声が漏れそうで、葉月は声を出さないように自分の手の甲で口を押える。
「葉月さん、貴女の全てが、私を男にさせるんです…」
「そんな、こと、言われて、も…んふ…っ」
ふくらみに触れながら先端にも触れ、そこが硬くなっていくのを三成は堪能する。
「私の手を感じているんですね…」