• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第46章 好き?


秀吉の御殿に戻ると、竹があらら、という顔付きで出迎えてくれた。

「三成様、今日はありがとうございました。
風車、大切にしますね」

葉月は帰る三成に挨拶して、風車を見ながら笑みを浮かべる。

三成は葉月の両手を握ると、紫の瞳で見つめる。

「葉月さん、待ってますよ?
私を忘れないように、また茶屋にも行きますから」

「っ、はい」

赤くなる葉月を見て笑みを浮かべ、それでは、と三成は自分の御殿へ戻って行った。

「夕餉は召し上がりますか?」

竹が聞いてくれるが、自分に今日起きた事を考えると胸がいっぱいで食べる気がしない。

「いえ…もう休みます…竹様、ありがとうございます。おやすみなさい」

自室となっている部屋へ戻り、着物をばさりと脱いで衣桁に掛け、夜着に着替え、褥を敷いて横になった。

『一日に二人の人から告白されて、三成様からキスまでされた…』

信じられないと、布団の中で反芻する。

富弥に触れられるのは、鳥肌がたって良い感じはしなかった。

三成様は?最初は手をつないで、次に腰に腕を回された。

抱き締められて。

キスを何度された?
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp