第39章 三成のお迎え
「あの、三成様?秋祭りってどんな感じなんですか?」
自分の考えをふり捨てるように、祭りの事を聞く。
「秋祭りですか。行ってみればわかりますよ」
葉月を見て微笑む三成。
「はぁ…そうですか…」
微笑む三成を見て、胸がとくん、と高鳴った。
しばらく歩くと、遠くからお囃子の音が聞こえてきた。
「何か聞こえてきます、三成様?」
「あれはお囃子の音ですね、もうすぐですよ」
お囃子の音は軽快で、祭りの浮き立つ気分を引き立てる。
葉月は近づく雰囲気に期待して、三成を見て、笑顔を見せる。
「とっても面白そうですね、楽しみです」
三成は葉月の笑顔を見て目を細め、言葉を返す。
「そうですね、私も楽しみです」